中途採用の面接は転職活動においては最大の山場となります。面接を制する者が成功転職への近道と言っても過言ではありません。転職の成功現場を何度も見てきた転職エージェントだからこそ知る成功する転職での面接、そこには様々なメソッドやご法度ごとがあります。折角書類選考が通過したのであれば、しっかりと面接対策を実施して面接通過と行きましょう。

転職活動における面接

食品業界での面接と言っても特に業界によって面接対策が大きく異なるというわけでもないので一般的な中途採用における面接の対策及び避けたい事項などをまとめてみました。

①人間関係を退職理由に挙げるのは、面接においてはご法度。

「人間関係を理由にまたすぐ辞めてしまうのではないか、うちの会社でも人間関係で揉め事を起こすのではないかと、 面接担当者が不安に思うためです。相手の気持ちを考えて、 退職理由を伝えましょう」

「人間関係を理由に転職するということは、 周囲と協力しながら仕事をしたり、チームワークを活かした働き方がしたいという気持ちの表れです。その思いを伝えれば、担当者も納得するはずです」

②社長や上司がわがままで自分勝手…というのもよく聞く話。しかし、それをそのまま伝えるのはNG

人事だけではなく、採用部署の責任者が面接を担当するケースは多い。その人に向かって「上がワガママで」と言っても反感を買うだけです。

「『こんな仕事がしたい』という目標やキャリアプランが明確だからこそ、『トップの考えに付いていけない』と感じたのではないですか?そこを伝えてはどうでしょう。トップの経営理念に共感しながら働きたいという思いの表れとも言えそうです。

③仕事に追われて毎日午前様…。面接の場で、激務の辛さを訴えたくなる気持ちはわかる。

「しかし、そこはぐっとこらえましょう。 本当のところは面接担当者にはわかりませんから、 逆に怠けているという印象を与えてしまい損です。ノルマというよりも、 営業という仕事に打ち込みたいという気持ちを叶えたいのでは?」

「顧客とじっくり信頼関係を築きたいという思いがあるから、ノルマに追われることに不満を持ったのではないですか。 思いを叶えられる企業を選び、アピールしましょう」

④残業は多いが残業代は出ず、やる気も上がらない。そんな職場に疲れ、退職を決意する人は多い。

「しかし、どの会社にも多かれ少なかれ残業はあるもの。 『残業がイヤなだけか』という後ろ向きな印象だけを与えないよう、理由を紐解いてみましょう」

「残業に疲れたということは、もっと効率的に働いて成果を挙げたい、オンとオフを分けてメリハリのある働き方をしたい、もしくは正当な評価を受けたいという気持ちの表れではないでしょうか。いずれの理由も、面接担当者が納得できる内容です」

⑤さまざまな理由から、長距離通勤を余儀なくされている人は多いだろう。仕事に不満はなく、通勤時間だけがネックだったとしても、それを退職理由とはしないほうが得策だ。

「現状がイヤだから…という退職理由は、どんな正当な理由であっても後ろ向きな印象を与えます。例えば、地元で腰を据えて働きたいという思いがあるならば、それを前面に伝えるべきでしょう」

「単に『通勤に疲れる』ではなく、『通勤に割いている多大な労力を仕事に割きたい』と伝えれば、前向きなアピールになります」

⑥営業職の場合、扱う商品に自信を持てないのは一番辛いところ。しかし「商品がダメだから売れない」と言い切ってしまうのはNG。商品に責任を擦り付けているように取られてしまう。

「商品への不満の裏には、プライドを持って営業に臨みたい、そして仕事に打ち込みスキルアップしたいという気持ちがあるはず。それを伝えるべきです」

「顧客に喜んでもらいたいのに、商品力のせいでそれが叶えられない悔しさがあるのでは?その責任感の強さは、企業に高く評価されますよ」

⑦給与への不満は、努力や成果が報われないから生まれるもの。そこを伝えないと、「おカネのことしか考えていない」とマイナスに受け取られてしまう。

「給与への不満は、自分の働きぶりに自信がないとなかなか言えないこと。自分の働きぶりを正当に評価してくれる会社で活躍したいという、前向きな気持ちを伝えましょう」

「会社の評価制度と、自身の働き方が合わなかったからとも言えそうです。評価制度の切り口から退職理由を伝えてはどうでしょうか?」

面接はしっかり準備して臨む

折角書類選考を通過して面接の一言や対策をしっかりとしていない為にお見送りとなるケースも非常に多いです、今後の職業人生を左右するかもしれない大きな場面に遭遇したつもりで今一度求人票を見直ししっかりと企業研究も行い自身の強み・弱みを理解したうえで最高のパフォーマンスを面接の場面において発揮できるようにしっかりと準備しましょう。

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