お盆休みも終了し、業務再開で改めて自社の採用活動を再開された人事担当者の方々も多いのではと思われます。その際に応募数はどうなのか?求職者の動きはいつごろから活発になってくるのか?入社日はいつに設定したら最善の採用が出来るのかなどを過去のデータから解説していきたいと思います。

連休期間の転職希望者の動向

連休はやはり転職希望者の求職活動は大幅に鈍化傾向にあります。企業自体も採用活動を一時的に中止している場合が多いので、求職者も休みの期間中くらいは仕事も、転職のことも忘れてプライベートのイベント事に集中したいという気持ちがあります。一番鈍化するのが年末年始で、その次が夏季休暇、そしてゴールデンウィーク期間が毎年動きが鈍化します。これは求人応募に限らず、面接設定自体も組みにくい場合が殆どです。休みを挟んでスケジュール調整を行っている場合もありますが、ほとんどの場合は連休前に面接を設定して、結果は休み明けといったスケジューリングを組んでいる企業が圧倒的です。転職サイトなどの応募状況は、お盆休みに入る直前の土日に急激に下がる傾向が毎年あります。2018年で言えば8/11・8/12は全くサイトへのアクセスすらまばらといった状態でした。

連休明けのこの時期が採用のチャンス

いざ連休が明けるとすべての会社の活動が正常化へと動き始めます。休みのままのマインドでいざ出社してみると、みな現実に引き戻され午前中のうちにはいつも通りのビジネスマインドに戻っていることでしょう。しかしながら、転職を考えている潜在的な転職希望者、すでに転職活動を行っている顕在化している転職希望者それぞれに、現職への不満が大きく際し認識されるのも連休明けの初日であるといわれます。やはり自分の居場所は現在の会社ではない、キャリアを求め他社へ行こうなどと、自身の転職の意思を再確認します。一度クールダウンして大型連休に入り、改めて仕事を再開してみるともともと転職を考えている層にとっては、転職を再認識する出来事が次々に発生し改めて転職活動に力を入れようといった思考になります。具体的に動き始めるのは、仕事が再開された週の翌週から一気に応募数が増え始める傾向があります。今年で言えば、8/20の月曜日にサイトからのエントリーや人材紹介会社からの紹介が増えているはずでしょう。エージェントの立場からしてほとんどはお盆期間中はスカウト活動を停止しています。連休明けから本格的な活動を始めますので、少し先に紹介数が増えていく可能性が大きいです。

秋の採用、入社を見据えて

今採用活動を再開すると、大体着地は10/1入社が目途となってきます。私共のように人材サービスに長く席を置いていると、必然的に3の倍数月には何かしら大きな動きがあり忙しくしていることが大半です。3月・6月・9月・12月でこの中でも、9月と12月そして3月はすべての採用活動が本格化して応募からクロージングと動き回っております。8月後半から秋の採用を今一度見直し、下期の採用活動を再検証してリスタートするのに時期的にはぴったりです。そこに休み明けの求職者増加も重なり、応募者母数を形成するのには現状とてもいい時期ですので、改めて採用活動を本格化させていきましょう。